【今日8/12は、保険に携わる者が忘れてはならない日】
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【保険に携わる者が忘れてはならない日】
人は、死を目前にして何を思うのか?
32年前、1985年8月12日18時56分
羽田発大阪行 日本航空123便
ボーイング747SR機が、機体後部の圧力隔壁が
破壊され約32分間の上下・蛇行飛行の末、
群馬県御巣鷹山に墜落し、
乗員乗客524名中、
520名の尊い命が奪われました。
当時、小学生だった私は、ニュースの映像を
見て衝撃を受けていたのを今でも忘れません。
その中で、22通の遺書が発見され、
死を覚悟された方々の悲痛の想いが記されてあり、
その多くに
「子供を頼む」
「ありがとう」などと
最期の言葉が遺されていました。
「ママ、こんな事になるとは残念だ。
さようなら
子供たちの事をよろしくたのむ。
今6時半だ
機体はまわりながら急速に降下中だ
本当に今までは幸せな人生だったと
感謝している。」
墜落していく機内の中で、人は何を想い
誰に想いを託すのか?
想像もできないぐらいの
壮絶な状況だったと思います。
保険証券は、「ラスト・ラブレター」
イギリスでは、保険証券のことを
「ラスト・ラブレター」といいます。
保険証券は「ラストラブレター」
突然ご主人を亡くされた家族は、
失意の中、お金がないから
子供の夢を実現させる事が
できないということはあってはならず、
最後まで家族の面倒を見ることが出来なかった
悔しさ、想いが、「保険金」という形で
家族を守るという意味から、そう言われています。
いつも学ばせて頂いている、
結心会 上野直昭会長の教えで、
私たち保険に携わる者は、
こうして無念の死を迎えた方の想いを、
保険金としてご遺族にお届けするという
大切な仕事をしているということ。
「保険は愛」と
上野会長は仰いますが、
まさしく、その通りだと思います。
万が一の場合でも遺された家族が十分に
暮らしていけるだけのお金を残すため、
金額だけでなく、
しっかりと、
遺す側の気持ち、受け取る側の気持ちを
合わせるために、
しっかりと寄り添い「聴く」ということ。
ここ数年私の周りでは、
いろいろな事がありましたが、
改めて、初心に戻ることができました。
今年は、事故から32年ということで、
仏教的には三十三回忌(弔い上げ)になります。
JAL のHPには、
123便事故を直接経験した社員のほとんどが
退職されていて、
この教訓を確実に継承する必要があると
記述がありました。
この事故を風化させてはならず、
そして保険に携わる者として
コンサルの幅は広げながらも、
想いは原点回帰して参ります。
一人のJALファンとして、これからも安全運航を願いつつ
亡くなられた520名のご冥福をお祈りします。